
「医療脱毛って、やっぱり痛いのかな…?」
そう不安に思っている方、実はとても多いんです。
「痛みが苦手だけど、ムダ毛はなくしたい」——そんな気持ち、すごくよくわかります。
でも安心してください。たしかに痛みはありますが、私が現場で見てきた中では痛みがつらくて通うのをやめてしまった方はほとんどいませんでした。
医療脱毛は医療行為だからこそ、安全にしっかりと効果を出すために多少の痛みは伴います。
でも、それには理由がありますし、きちんと痛みを軽減する方法もあるんです。
この記事では、痛みが不安な方に向けて、痛みを感じやすい部位、実際の痛みのレベル感、痛みをやわらげるための工夫など、わかりやすくお伝えします。

「痛みが不安…」という気持ちを持ったまま脱毛を始めるのではなく、少しでも安心してスタートできるように、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそもなぜ痛いの?

医療脱毛では、出力の強い「レーザー脱毛機」が使われています。
このレーザーは、毛の根元にある細胞をしっかりと破壊し、毛が生えてこないように働きかけるのが特徴です。
そのため、どうしても多少の痛みをともなってしまうことがあります。
言いかえると、「痛みがある=レーザーがしっかり反応している証拠」ともいえます。
(もちろん毛質や肌質によって感じ方は変わりますが…)
とはいえ、必要以上に痛みを怖がる必要はありません。
施術を重ねていくうちに毛の量が減ったり、毛が細くなったりすることで、痛みはだんだんと感じにくくなっていく方がほとんどです。
また、痛みの感じ方は毛の太さや量、肌の状態によっても変わってきます。
このあとの項目で、どんなときに痛みを感じやすいのか、詳しくご紹介していきます。

もちろん痛みには個人差があるので、すべての方に当てはまるわけではありませんが、少しでも参考になればうれしいです。
部位によって違う!医療脱毛の痛みレベル

医療脱毛で感じる痛みは、体のどの部位を照射するかによって大きく変わります。
毛の濃さや太さ、肌の状態、骨の近さなどが関係しているんです。
そこで今回は、部位ごとに痛みの感じ方を「★〜★★★の3段階」でまとめました!
★…痛みは弱め
★★…少しチクッとする
★★★…我慢はできるけど痛みを感じやすい
全身の部位別痛みレベル
部位 | 痛み | コメント |
---|---|---|
うなじ | ★★ | 生え際の毛が濃く、日焼けや乾燥も影響して少し痛みを感じやすい。 |
背中 | ★ | 産毛が多く、痛みはほとんど感じない。 |
お腹 | ★ | 毛が薄く、肌もやわらかいため痛みは弱め。 |
お尻・胸 | ★ | 脂肪がある部分で、痛みを感じにくい。 |
乳輪まわり | ★★ | 太い毛が生えていることがあり、ピンポイント照射でやや痛みを感じる。 |
手足の甲・指 | ★★ | 骨が近く、チクッとした痛みを感じやすい。 |
腕(二の腕) | ★ | 毛が細く脂肪もあるため痛みは少なめ。 |
脚(すね) | ★★ | 毛が太く骨も近いため、腕よりやや痛みを感じやすい。 |
ワキ | ★★★ | 毛が太く密集していて、痛みを強く感じやすい部位。 |
顔の部位別痛みレベル
部位 | 痛み | コメント |
---|---|---|
顎・フェイスライン | ★★ | 毛は薄めでも骨が近く、チクッと痛みを感じやすい。 |
頬 | ★ | 毛が細く頬肉もあるため、痛みは少ない。 |
目元 | ★ | 痛みは弱めだが、レーザーの光がまぶしく感じやすい。 |
眉上・眉間 | ★★ | 毛が濃く骨も近いため、やや痛みを感じることも。 |
おでこ | ★★ | 骨ばっていて生え際の毛が濃いと、少し痛みを感じる。 |
鼻筋 | ★ | 毛が少ない部位なので、痛みはほとんどない。 |
口まわり・鼻下 | ★★ | 毛が意外と濃いため、ピリッとした痛みを感じる人も。 |
VIOの部位別痛みレベル
部位 | 痛み | コメント |
---|---|---|
Vライン | ★★★ | 毛が太く密集しており、強い痛みを感じやすい。 |
Iライン | ★★★ | 粘膜に近く皮膚が薄いため、特に痛みを感じやすい部分。 |
Oライン | ★★ | 毛の量や太さには個人差があるが、VIOの中では比較的痛みは少なめ。 |
「痛みが怖いから脱毛に踏み切れない…」という方は、痛みの少ない部位から試してみるのもおすすめです。

実際に施術を受けてみると、「思ってたより大丈夫だった!」と感じる方がほとんど。
無理せず、少しずつ始めていきましょう。
痛みをやわらげるための5つの対策

医療脱毛は「効果が高い」と言われている一方で、「痛いって聞いてちょっと怖い…」「本当に耐えられるのかな?」と不安に感じますよね。
「少しでも痛みを軽くしたい…」そう思うのは当然です。
そんな方のために、痛みをやわらげるためにできる対策を5つご紹介します。
- 保湿をしっかりする
- 紫外線対策をする
- 生理中は避ける
- 麻酔を使う
- パワーを下げる
1.保湿をしっかりする
肌が乾燥していると、脱毛時に痛みを感じやすくなるだけでなく、やけどなどの肌トラブルのリスクも高まってしまいます。
だからこそ、脱毛期間中はいつも以上に保湿をしっかり行うことが大切です。保湿をきちんと続けることで、痛みをやわらげるだけでなく、脱毛効果の向上にもつながります。

特にVIOは、ふだん保湿の習慣がない方も多いかもしれませんが、デリケートな部位だからこそ痛みを感じやすい部分。施術前後は忘れずに、丁寧な保湿ケアを心がけましょう。
2.紫外線対策をする
日焼けした肌は、メラニン色素が増えているため、レーザーが反応しやすくなり、痛みを感じやすくなってしまいます。
さらに、日焼けによって肌は乾燥しやすくなり、やけどや肌トラブルのリスクも高まるため注意が必要です。
また、日焼けの程度がひどい場合には、安全のために施術自体を断られることもあります。
そうならないためにも、普段から紫外線対策を徹底することが大切です。

特に気をつけたいのが、紫外線対策を忘れがちな「うなじ」や「背中」などの脱毛範囲。
見落としやすい部分も含めて、日焼け止めや衣類などでしっかりケアを行いましょう。
3.生理中は避ける
生理中は、ホルモンバランスの変化によって肌が敏感になりやすく、脱毛時の痛みを強く感じてしまうことがあります。
また、肌のバリア機能も低下しやすくなるため、刺激に対していつも以上に反応しやすくなるのが特徴です。

こうした理由から、できるだけ生理期間中の施術は避けるのがおすすめです。
4.麻酔を使う
VIOやワキなど、痛みを感じやすい部位には麻酔クリームを使うことで、痛みをやわらげることが可能です。
「痛みが不安…」という方にとっては心強い選択肢のひとつですが、使用にあたってはいくつか注意点もあります。
たとえば、体質によっては麻酔クリームが肌に合わず、赤みやかゆみといった副作用が出ることがあります。
実際、私がクリニックで働いていたときにも、頻度は多くなかったものの、赤みが出て当日の施術が中止になってしまったお客様が何人かいらっしゃいました。
もちろん、使用前には看護師からしっかりと説明がありますが、「せっかく予約したのに施術が受けられなかった…」とならないよう、メリットだけでなくリスクについても理解したうえで判断することが大切です。

麻酔クリームの使用が可能かどうか、追加料金がかかるかどうかはクリニックによって異なります。
不安がある方は、予約前にクリニックへ確認しておくと安心ですよ。
5.パワーを下げる
施術中に「どうしても痛みに耐えられない…」と感じたときは、遠慮せずに看護師に伝えてみましょう。
多くのクリニックでは、痛みの状況に応じてレーザーのパワーを調整してもらえます。
ただし、パワーを下げすぎると脱毛効果が十分に得られない場合もあるため、痛みと効果のバランスを見ながら調整することが大切です。

無理せず、でも効果をしっかり出すためにも、不安なことは施術前に担当の看護師にしっかり相談しておきましょう。
当日の体調も影響する?
肌状態や生理中以外にその日の体調によっても痛みの感じ方は変わることがあります。
体が疲れていたり、睡眠不足だったりすると、普段より痛みに敏感になってしまうことも。
そのため、施術前はしっかりと睡眠を取り、水分をしっかり補給しておくこと、そしてできるだけリラックスした状態で臨むことが大切です。

ちょっとした体調管理が、痛みをやわらげることにもつながりますよ。
【実体験】保湿でこんなにも痛みがラクに!?
私はもともと痛みがとても苦手で、エステ脱毛から医療脱毛に切り替えたとき、「本当に痛みに耐えられるかな…」とドキドキしていました。
特にVIOは痛みが強いと聞いていたので、手に汗をかくほど緊張していたのをよく覚えています。
そんな時、看護師から「保湿をしっかりすると痛みが和らぐことがあるよ」とアドバイスをもらいました。
それまでは正直、保湿をあまり頑張れていなかったのですが、思い切って毎日丁寧に保湿ケアを続けてみたんです。
すると、驚くほど痛みがラクになりました!
特に普段あまり保湿していなかったVIO部分の変化が一番大きく、「こんなことで変わるの?」と最初は半信半疑だったほどです。

痛みが心配な方は、ぜひ一度“保湿ケア”を試してみてください。
きっと違いを実感できるはずです。
脱毛機器による痛みの違い

脱毛に使われるレーザー機器の種類によっても、痛みの感じ方が少し異なります。
機械の種類 | 特徴と痛みの感じ方 |
---|---|
熱破壊式(ショット式) | ゴムで弾かれるような鋭い痛み。痛い部分は「ヒリヒリ」することもあります。 |
蓄熱式(じわじわ温めるタイプ) | やさしい温かさに感じることもあれば、じんわり熱くて不快な場合も。毛が濃い部分では熱さを痛く感じることも。 |

ですので、痛みを理由に機械の種類を選びすぎる必要はないと考えています。
それよりも、ご自身の体調や施術時のケアに目を向けるほうが、痛みの軽減につながるでしょう。
実は、施術者の技術でも痛みは変わる!

実は、脱毛の効果だけでなく、痛みの感じ方にも施術者の知識と技術が大きく関わっています。
毛質や肌の状態を的確に見極めてパワーを調整することは、効果を高めるために欠かせないだけでなく、痛みの軽減にもつながる重要なポイントです。
また、レーザーのあて方にもポイントがあります。
- 熱破壊式の脱毛機
同じ場所に重ねて照射してしまうと、痛みが強くなったり、やけどのリスクが高まったりします。 - 蓄熱式の脱毛機
照射面が肌から浮いていたり、熱が特定の場所に集中すると、「熱い!痛い!」と感じることがある。
でも逆に、正しい打ち方ができていて、なおかつ脱毛機の「冷却機能」も上手に使えるスタッフが担当すれば、痛みを感じにくくすることも十分可能です。
さらに、しっかりと情報共有がされているクリニックであれば、前回の痛みの状況などもスタッフ間で共有され、より安心して施術を受けられます。

このように、痛みが気になる方は、知識と技術を兼ね備えた看護師が在籍し、きめ細かい対応が期待できるクリニックを選ぶことがとても大切です。
【実体験】新人看護師とベテラン看護師で痛みが全然違う!?
私が医療脱毛の看護師として働き始めた頃、研修の一環で新人同士がお互いに体を貸し合いながら、実際にレーザー照射の練習をしていました。
そのとき、指導役のベテラン看護師が「お手本」として照射してくれたのですが、同じ設定のパワーにもかかわらず、新人が照射した時とベテランが照射した時で、痛みの感じ方がまったく違っていて驚きました!
「パワーを下げているのでは?」と思うほど、ベテランの照射は痛みが少なく、とても丁寧でした。
この体験を通して、「施術者の技術や知識によって、痛みの感じ方がこんなにも変わるんだ!」と強く実感しました。

だからこそ、脱毛を受ける際には、どんな脱毛機を使うかだけでなく、「誰に施術してもらうか」もとても大切だと感じています。
「痛み」より「くすぐったさ」が苦手な人も?!
ちょっと意外かもしれませんが、「痛いのは大丈夫だけど、くすぐったいのが苦手」という方も少なくありません。
・熱破壊式の冷たい風がくすぐったい
・蓄熱式のジェルを塗って機械をすべらせるときの感触がくすぐったい
くすぐったさは完全には防げませんが、看護師さんに伝えれば休憩を挟んだり、打ち方を工夫してくれたりします。遠慮せずに相談してみましょう。
【まとめ】痛みに恐れず、医療脱毛をはじめてみよう!

医療脱毛の痛みは、正しい知識とちょっとした対策でグッとラクになります。
「痛そうだから…」とあきらめる前に、今日ご紹介した対策をぜひ試してみてくださいね。

不安が少しでもやわらいで、自信をもって一歩踏み出せるきっかけになればうれしいです。
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